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「僕のこと馬鹿にしようと思ってたでしょ?残念だったね!」
「正直ご飯を作れるなんて意外でした。」
「普段作っているわけじゃないから大したものじゃないけど、有事の際に自力でどうにかすることはできる技量くらいならあるよ。」
「お手伝いさんがいないと身の回りのことはできないかと思っていました。」
「そこまで彼らのことを信用してないからね。本当なら身の回りのことは全て行うのがいいと思ってるんだよ。まあ、自分のやりたいことを十二分にやるとできないからお願いするんだけど。」
「へえ、そんなんすか。」
「興味なさそうだね。」
「俺には関係ないことですしね。」
「まあそんなもんだよね。」
「食べてみるかい?」
「……まさか。俺も貴方を信用してないんで。」
「ひっどーい!……なーんてね。一応話は聞いてたんだね。今の流れで頷いてたら毒を盛ってたよ。」
「あーはいはいそうですかー。」
「本当シュルムくんって冷たいよねー。」
「さっさと食べてくれませんかねー。」